2267人が本棚に入れています
本棚に追加
わけがわからないことに感心している私の前を通り過ぎて、いっき先生は保健室を出て行った。
その間にゆかりん先生は真由ちゃんの様子を確かめて、ベッドの周りのカーテンを閉める。
「宮田さん寝ちゃったみたいね」
好きな人と話せて安心して寝ちゃったのかな。
なんて、またそんな風に考えると、頭がズキンと痛んだ。
それに心臓がきゅってなって鼓動が早い。
「えっと名前教えてもらえるかな?」
「あ、2年の藍原です。クラスは宮田さんと一緒です」
先生はメモ用紙に私の名前と学年を書き込む。
「それで、藍原さんはどうしたの?どんな風に具合が悪いか教えてくれる?」
.
最初のコメントを投稿しよう!