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放課後のこの部屋は、昼休みよりずっとタバコの匂いが濃く立ち込めている。
「紗奈?今日は明日に備えて部活休みだろ?」
先生とこうして2人きりで話すのは少し久しぶり。
色々とあったけど、もしかしたら先生は私を好きじゃなくなったかもしれないけど、それでもこれを言わないと後悔するから。
「せんせ……」
すごく固い決意をしてきたはずなのに、情けなく声は震える。
パソコンの前にいる先生は、私の様子に首をかしげながら言葉の先を待っている。
「あの……今日……先生の家に泊めて下さい」
肺の中の空気が全部なくなったみたいで息苦しかった。
そらしたい視線も今はそらさずにまっすぐ先生を見る。
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