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「だろ?かわいいんだよね」
え?!ちょっとせんせ!!否定してくれないと……
私が慌てて先生の方を見ると、観念したって顔だった。
「紗奈、だめだって。こうなると裕子の目は誤魔化せないから」
「紗奈ちゃんっていうんだ。名前までかわいいなぁ」
裕子先生の私を見る目が、妹を見るような優しい目だったから、私はちょっとの間止めていた息をまとめてふぅっと吐き出した。
「んで、ホントに用事は何?」
「あ、忘れるとこだった。これ、学年主任から渡すように頼まれてね」
バサリと大きな音を立てて、プリントの束が机に投げ出される。
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