①‐2

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「藍原さん?」 昼休み、千尋と話し込んでいると急に声をかけられ、慌てて振り返ると、宮田さんが立っていた。 私は動揺を抑え込んで必死の笑顔を作る。 「どうしたの?」 「1年生の時、クラス委員だったんだよね? 準備室付いてきてくれない? なんか1人で行くのちょっと怖くて……」 緩いパーマがかかった栗色の綺麗な髪、ぱっちりとした目、真っ白な肌……人形みたいにかわいい子。 そんな子が困った顔で私を見つめている。 「……別にいいよ」 私の言葉に宮田さんの顔がパッと明るくなる。 ちらっと見た千尋の顔は、"それでいいの?"と言いたげだった。
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