①‐14

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後ろから私を目隠ししている手は、大好きな人の手。 「あ、一瞬でバレた」 間違えるはずなんてないし。 「こんなことする人、他にいませんよ」 「そっかそっか」 何だか満足げな先生。 私に触れていいのは先生だけなんだから当然でしょ? ……なんて思ってるだけで言わないけど。 「紗奈、仕事が早く片付いたんだ。ちょっとだけドライブでもしようか」 「え!!いいんですか?」 平日にこんなことってなかったから私は嬉しくて顔が緩んでしまう。
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