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ついて来るんじゃなかった……
楽しそうに話す2人の会話に入ることもできず、壁にもたれて元素の周期表を端から眺めながら、こっそりため息をついた。
こんなに先生と仲良く話せるなら、何で私なんかをついて来させたの?
……どうしたんだろ、私。
真由ちゃんに悪意があるかどうかなんて分からないのに、こんな風に考えたりして。
「藍原?」
「は、はい」
突然名前を呼ばれて慌てる。
「体調悪いのか?」
先生の言葉に首を左右に振って否定して、多分ウソだってバレてる笑顔を一応浮かべた。
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