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「そ、そうなんだ!珍しいよね」
千尋は満面の笑みでうなずきながら、机に置かれた雑誌を指差した。
「だからね、放課後付き合って?」
雑誌にはスイーツ特集の文字…これを読んでたら食べたくなったっていうわけかな。
私が「いいよ」と返事をすると、千尋はまた嬉しそうに笑った。
私もこんな風に素直に感情を表に出すべきなのかな。
いつも一旦は隠してみるけど、結局はバレちゃうんなら、最初から素直な方が楽かもしれない。
だけど……先生にはわがままな子だって思われたくない。
自分勝手な子だって思われたくない。
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