①‐2

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「ホントは何か思った事あるんでしょ?」 ケーキを丁寧に切り分けながら、千尋の視線は真っ直ぐこちらに向いている。 「私の前だけは全部言っちゃいなよ。紗奈は言わな過ぎる」 フォークを持つ手が震えた。 また私は千尋に心配をかけてたんだ…… 「……あのね、真由ちゃん、多分先生が好きなの」 「……うん」 「2人が仲良さそうに話してて…嫌だったの……」 「うん」 「でもこんなこと思ってたなんて、先生に知られたくない……」 私の目からはいつの間にかポタポタと涙が零れ、スカートに小さな染みを作った。
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