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「私が先生だったら、紗奈にそんなこと言われたら嬉しいよ?
そうかそうか、そんなに俺の事が好きかっ!ぎゅっ!!ってなる」
「あははっ、ちょっと、千尋!」
千尋が自分の腕をぎゅって抱きしめながら言うもんだから、吹き出してしまった。
「だからね、言ってもいいんだよ。ヤキモチってダメなことじゃないよ」
……こんなにも自分を思ってくれる友達がいるなんて、すごく幸せなこと。
「ありがと」
何でもない風にケーキを食べ続ける千尋にお礼を言う。
笑顔でうなずく彼女に、いつか何かを返せる日がくるといいなぁ。
とりあえず、今は私のケーキを半分あげる。
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