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「紗奈、知り合いなのか?ってかなんだそのココアの人って」
……心の声のつもりがはっきりと言ってしまったみたいだ。
恥ずかしい上に、すごく失礼な失言に私は中途半端な笑みを浮かべたまま固まった。
「こんにちは。3年の永崎亮太です。ちょっと見学させ――」
「新しい部員の永崎くんだからみんな仲良くしてやれよ」
「先生、約束がちが――」
「はい、じゃあ今日の予定を部長が説明するから」
まくし立てるような先生の指示で指名された部長っていうのは、もちろん大島先輩のこと。
まだ部長っていう言葉に本人も私たちも慣れてないけど。
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