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思わず言ってしまってから、気まずくて目をそらす。 「紗奈……」 お、怒られるっ…… 私は思いっきり目を閉じた。 …… …… あれ? 「ホント、かわいいやつ」 「え?」 私はおでこに温かさを感じる。 目を開けると先生の喉。 あ、おでこにキスされてる。 それから左目、鼻、右の頬に口付けてから、唇を合わせた。 それだけで千尋の言ってたことが正しかったことがわかった。 先生は私をいつだって受け止めてくれるんだ。 それを唇の熱が伝えてくれた。
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