①‐3

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「圭介?昇もいるかー?……ってあれ、お前ら2人だけか」 「先生、どうしました?」 永崎先輩は先生に対してもやっぱり優しくて綺麗な先輩のままで、さっきの別人のような雰囲気は気のせいだったんだ。 「望遠鏡出そうと思ってな。2人とも準備室来てくれるか」 言われるまま準備室に戻り、先生が引っ張り出してきた望遠鏡の箱を受け取ろうとすると永崎先輩が後ろからそれをひょいっと取りあげた。 「あっ…私持ちますよ」 「いいって、俺が持つから」 だけど、さらにそれを先生が取り上げた。
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