①‐3

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先生探してるのバレてる……。 気まずくて何て答えていいのかわからなくなってしまった。 永崎先輩はすでに逃げ腰の私の左手をぐいっと強めの力で掴んで私を引き寄せる。 「そんなにあいつが好き?」 え……。 耳元で投げかけられた問いに固まった私を彼は嘲るように笑う。 「反応が素直すぎるよ」 「……離してください」 私の言葉はまるで聞こえていないようで、掴まれた部分がちょっと痛くなってきた。
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