①‐4

5/20
前へ
/363ページ
次へ
階段を先生が数段先に下りたところで、真由ちゃんの手からプリントが1枚ひらりと舞った。 そしてそれがちょうど、真由ちゃんが足を踏み出したところに落ちて…… 「真由ちゃん!危ない!!」 「え?きゃっ!!」 それはスローモーションに見えた。 プリントが宙に散らばりながらゆっくりと落ちていき、その中を真由ちゃんの体がずっと速く落ちていく。 私が慌てて伸ばした手は虚しく空を掴み、声すらも出せずにただその光景を目で追う。 「宮田っ!!」 .
/363ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2267人が本棚に入れています
本棚に追加