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梯子を上りきると、彼は貯水タンクに体を預けて、くつろいだ様子で座っていた。 「こっち座りなよ」 「嫌です」 「ここ風強いからそこに立ってるとスカートの中見えちゃうよ」 なっ……!! 私は慌てて貯水タンクのそばに座る。 もちろん彼とは少し距離をとって。 その様子を見て何がおかしいのか、彼は笑っていた。 「藍原さんって騙されやすいタイプでしょ」 ……そのセリフ、澤田くんにもすでに言われたし。
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