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先生の言葉で2人が笑う。 「でも先生に悪いです」 「気にすんなって。 お前は―――――なんだから、仕方ないことだってあるんだよ」 よく聞こえなかった。 先生、真由ちゃんは"何"なの? ……どうしてこんな時間に、2人はここにいるの? 真由ちゃんが先生をどんな風に思ってるか、気付いてないはずがないのに。 それでも2人きりでここにいる理由は…… 中の会話に集中していた私は、近付いてきた人影にまったく気付かず、後ろから肩をトントンと叩かれて、ビクッと声も出せずに体を硬直させた。
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