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もっとすごい命令をされると思っていた私は、しばらくポカーンとしていた。 「あれ?俺の名前忘れた?亮太だよ」 「亮太…先輩?」 「先輩はいらない」 先輩は先輩だし…呼び捨てって苦手だし……男の人を呼び捨てにしたことなんてないし…… 「亮太……くん」 「はははっ、それが限界なんだ? じゃあいいよ、それで」 その時、ガラガラっとドアが開く音が隣の部屋から聞こえて、2人の声がこの部屋にも聞こえてきた。 「じゃあ、先生、失礼します」 「あ、待って待って、ゆかりん先生が呼んでたから一緒に行こう」 .
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