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1分後、グツグツと沸騰したお湯をカップに注ぐ。
(あとはあれを……)
ここでやっと登場した、あの憎いティーバック。
「今度こそ!!」
私は紐を掴んで、そのままお湯の中で揺する。
すると、さっきとは違って、紅茶の上品な香りが立ち込めてきた。
(うん、絶対おいしそう!! でもいつまでやってればいいんだろう――??)
そこでひらめいた。
たくさん揺する=コクのある深い味わい??
「よし、ずっとやってよーっと!!」
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