0人が本棚に入れています
本棚に追加
真央先輩と話しが終わるとタイミング良く千晴先輩がアタシに話しかけてきた。
「あずさチャン、とりあえず部員紹介するね。仕事説明は、その後で」
「分かりましたっ」
千晴先輩は、みんなを部室に集めた。
3人しかいない。
意外に少ないな…。
「とりあえず、あずさチャン。自己紹介してくれる?」
「あっ、はい。一年の吉田 あずさデス。よろしくお願いします!」
本日3回目の自己紹介。今日はよく自己紹介する日だな。
「みんな、仲良くしてあげて。じゃ、あずさチャン。次は部員紹介するね」
「はい」
「じゃ、俺からさしてもらうね。三年の田部 純一(たなべ じゅんいち)でーす」
「二年の桐島 拓海(きりしま たくみ)」
「一年、大島 優斗(おおじま ゆうと)。まだ見学中だけど、入部は決まってる」
一通り自己紹介も済んで、千晴先輩に
「仕事、教えるね」
と言われた。
ちゃんと、できるかな……?
アタシ、今までマネージャーとかしたことないし。
「あのっ、千晴先輩」
「なに?」
「アタシ、マネージャーしたことないんですけど…大丈夫ですかね?」
「大丈夫、大丈夫♪簡単だし」
本当かな…。
「じゃ、とりあえず最初の仕事やってみようか」
千晴先輩がそう言って、アタシの顔を見た。
「はいっ」
「真央と一緒に部室掃除して?」
部室掃除…か。
掃除ならできそう。
「わかりました」
「真央~、あずさチャンと掃除してあげてね」
「りょーかいっ!あずチャン、掃除しよっかぁ」
「はい」
「じゃ、アタシは龍太郎達の試合、応援に行ってくる。怪我してるかもしれないし……。後は任せたから」
千晴先輩は、救急箱を持って部室を出ていった。
最初のコメントを投稿しよう!