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掃除をしながら真央先輩と話した。
「あの、真央先輩。九条先輩って…」
アタシは、九条先輩がいないことに気づいて、真央先輩に聞こうとした…
んだけど、
九条先輩の名前を出した途端、真央先輩の顔がみるみるうちに赤く染まった。
「えっ、く、九条?」
あからさまに動揺している。
「真央先輩…?どうかしました?顔、赤いですけど」
「そ、そうかなー?別に普通だけど、九条って九条 和也だよね?」
「そうです。さっきいなかったんで、どこに行ったのかな、と思って…」
「あずさチャン、和也に会ったんだ?」
「あっ、はい。東先輩が紹介してくれました」
「和也はね…今は龍くんと一緒に試合行ってるよ…」
「そうなんですか。てか、あの、違ってたらゴメンなさい。もしかして…真央先輩って、九条先輩の事、好きなんですか?」
アタシがそう言うと、真央先輩はさっきよりももっと顔を赤くして
「ばれちゃったか…」と言った。
「やっぱり。真央先輩ってわかりやすいですね~」
「えーそぅかな?」
「はい、すごく」
「そっかなー。あっ!今の話しは誰にも言っちゃダメね?千晴にもね!」
もうみんな気づいてるんじゃ…。
そう思ったけど、言うのはやめた。
てか、恋してる真央先輩、可愛いな。
きっと本気で、九条先輩が好きなんだろうな…。
アタシには、そういう気持ち、分かんないや…。
「わかりました。ないしょにしときます」
「ありがと~」
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