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「そう、なんですか。てか先輩は、空手部なんですか?」
「おぅ、それでさマネ希望多すぎじゃん?」
確かに多すぎだな…。軽く20人はいたもんね。
「そうですね」
「それにうち、もうマネ二人いるしね。あと一人でいいんだよ。なのに、みんなやりたいって言うから俺が誰か一人決めるって事になって、あずさを選んだってわけ♪」
「いや…何でアタシなんですか?アタシ、マネ希望じゃないですけど」
「知ってる、けど1番可愛かったから」
「は?」
「だから~、あずさが1番可愛いっかたから」
顔が赤くなったのが自分でも分かった。
「な、なに言ってるんですかっ」
「あ~照れてる?」
「照れてませんっ!冗談はやめて下さい!」
アタシは涙目になりながら必死に否定した。
「…ごめん、イジメすぎた。でも、冗談じゃないよ?」
「うそっ」
「ちげーよ…。確かに最初はちょうどいい所にあずさが通ってたからテキトーに連れて来ただけ。あの場をとりあえず抜けたかっただけだから。あずさには、すぐ帰ってもらうつもりだった。でも…俺、あずさ見て、可愛いと思って…だから、あずさにマネやってもらいたいって思ったんだぜ?」
少し照れながら話す東先輩に嘘でしょ、とは言えなかった。
「そ、それはどーも…」
「うん、やっぱ俺、運良いよな。テキトーに連れて来た子が大当りだもん」
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