第一話

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「んーっ。起きなきゃ」 おはよーございます。みなさん、お待ちかね、主人公の『久遠 奏磨』ですよ。 え?別に待ってないって? 僕は顔フツー(自覚はないがかなりのイケメン)、自慢じゃないけど前の学校では成績トップクラス、運動もなんでも出来る高校生です。 あ、『前の』っていうのは今日から新しい高校に転校するから。 親は海外に行って仕事してる。 んで、ある日父親に、 「奏磨、明後日から仕事で二人とも海外に行って来るから」 「え?なにいきなり?」 「いやぁ、だいぶ前から分かってたんだけど言うの忘れててね。あ、学校は今のままでも、転校でも好きにしなさい」 「ふーん、忘れてたんなら仕方ないか」 ―――― てなことがありまして、いまにいたると。(結論、つまり親子揃ってバカ)
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