第一話

4/5

6人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
―――――――― コンコン 「失礼します」 ネコちゃんの飼い主宣言した後、僕は職員室に向かっていた。 頭にネコちゃんを乗せたまま。 「すいません。久遠ですけど」 「あ、君が久遠くん?あら、その猫は?」 挨拶をすると小さな女の子が走ってきた。 「もしかして……先生ですか?」 「はい、そうです!君の担任になる『関口 真緒(セキグチ マオ)』です!宜しくね」 ……先生でしたね。それにしても…… 「小さいですねぇ。身長も胸も」 「んなっ!?寄せて上げればBぐらいありますー!」 見た感じ、身長は146cmぐらい。胸は……うん。 「先生、他の先生に『自分はAカップだ』って暴露してますよ?しかも大声で」 「なっ!ちがっ!これは違います!!」 赤面してあたふたする、せきぐっちゃん。 「まぁ、せきぐっちゃんの胸の話は置いといて。僕のクラスはどこですか?」 「せきぐっちゃんってまさか私ですか!?……それより、クラスはB組です。あと転校生はあなただけじゃありませんから」 「はい?」 ガラガラ 「失礼します」 すると後ろから女の子っぽいハスキーボイスが聞こえた。 「あの、来栖ですけど」 「男の子よね!?」 「え?男の子なの?」 「うん。そうだけど」 まさか男の子だとは。 見た目は完全に女の子。身長は157cmぐらい。髪は肩に掛かるか掛からないかぐらいの長さ。顔は可愛らしい顔つき。恐らく美少女の部類に入るだろう。 「因みに来栖くんもB組よ」 「僕は『久遠 奏磨』です。よろしくお願いします。来栖くん」 「俺は『来栖 友希』。友希って呼んでくれ。よろしく」 見た目の割に男らしい喋り方だなぁ。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加