第1章 「空駆天馬の一日」

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公園まで戻ってきた三人はベンチの前に自転車を止めた。苦労の末に買ってきた駄菓子という名の戦利品を持ってベンチに腰掛け、三人でそれぞれ違う駄菓子をベンチの上に広げて食べ比べをした。 「コレ、勇真が買ったやつか?」 「おう、そうだぜ」 「結構うめぇな!! 俺も買えば良かった~」 「でも、黒之介のやつもなかなかうまいぜ?」 「マジで!? 黒之介、俺のと一個ずつ交換しようぜ!!」 「良いよ。はい」 「サンキュー。・・・本当だ、めっちゃうめぇな!!」 駄菓子を食べながら学校の話しやおもちゃの話しなどで盛り上がる三人。そうこうしていると5時を知らせるチャイムが町内に鳴り響く。 「もう5時か~。そろそろ帰ろうぜ」 「おう、そうだな」 「続きはボイスチャットでやろうっか」 「そうするか。じゃあ後でメールするから」 「おう」「わかったー」 こうして三人は公園で解散し、天馬も駄菓子の美味しさの余韻に浸りながら自転車に乗って自宅に帰っていった。
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