第1章 「空駆天馬の一日」

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教室に戻り、再び天馬の机に集まった三人。昼休みはいつも放課後の予定を決めたり、たわいのない話しで盛り上がるのが日課になっている。この日も天馬が中心になって放課後の予定決めを始めた。 「お前らさ、今日の放課後はどうするんだ?」 「そうだなぁ・・・、昨日は天馬ん家行ったし、その前は俺ん家だったよな」 「そしたら順番的に僕の家だね」 「まあそうなるけど、たまには外で遊ぶのもいんじゃね?」 「そういえば駅前の駄菓子屋さんって、僕たちまだ行ったこと無かったよね?」 「おぉ!! 確かにあそこは無いな。ナイス黒之介!!」 「えへへ・・・」 「じゃあ決まりだな。集合場所とかは帰りに決めようぜ」 「オッケー!!」「うん!!」 こうして無事に予定も決まると、たちまち昼休み終了を告げるチャイムが校内に鳴り響く。三人はそれぞれの席に戻り、午後の授業の準備を始めた。といっても三人とも窓側の列で割と近いところに居るのだが、それでも何故か不思議と天馬の机に集まってしまう。それだけ勇真と黒之介にとって、天馬は大切な仲間だと言う証なのだろう。程なくして担任が教室に戻り、チャイムが鳴ったと同時に午後の授業が始まった。
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