第三章 おっさんの苦悩

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真夜中の2時。 草木も寝静まった丑三つ時、暗闇のなか自室の押し入れの中で苦悩する人物がいた。 そう私、引きこもり中年、ことおっさんである。 私の1日は、2時から始まる。無論昼の2時ではなく、夜の闇が色濃く負の感情を掻き立てる2時。全ての現象が虚無としか感じられない2時である。 基本的に引きこもりは、昼夜が逆になっている場合が多く、人によりけりではあるが、私の場合はジャストミートである。
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