サーカス(上)

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中はホコリ臭く、辺りを見回しても誰も居ない。 俺だけか… ふと視線を感じ 後ろに振り向く そこには同い年くらいの少女がじっと俺を見ている 白い綺麗なドレスのようなワンピースの衣装を身にまとっている 透き通るような白い肌、大きな目、可愛らしいピンクの口、舐めまわすように見ても、何一つ妥協するところなく美しい しばらく見つあったあと、彼女は口を開く 「……ようこそ」 とボソリと一言 落ち着いているようで、甘く惑わすような声が胸に染みる 俺は、何故か赤面した 可愛い… 「お客様…一人だけ…特別………」 俺の服をクイクイっと引っ張る こっちに来いと言う意味らしい 引っ張られながらも、彼女の顔をガン見 伏せがちな目は、長いまつげがかかっていて より彼女の魅力を感じさせた ここで初めて 来てよかったと思った。
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