異変

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「お前まだ十歳だろ!!」 「そうだけど、まっ別にいいんじゃないの」  ジークの渾身のツッコミをスーラは軽く流した。 (いいのかよ)  結局ジークは最後まで納得出来なかった。 「ところでジークは何に出るの?」 「まだわかんね~」 「じゃあもう遅いから俺は寝るわ」  デビは目を擦りながら立ち上がりいう。 「私も寝る」 「じゃあまた明日!!」  デビとスーラは自分の部屋に帰っていった。  そして明くる日、ジークはいつもの時間にいつもの場所にいた。 「昨日話すの忘れてたけどお前にはデビと組んで出てもらう」 (デビのタッグって俺かよ)  昨日デビが言っていた相手が自分だと知り少しジークは驚く。 「で、どんな種目に出るんですか?」 「ある物を盗んでもらう」 「ある物とは何ですか?」 「知らん、それとそろそろ出発だ」
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