異変

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 そして何故かジーク達は練習場から学校の屋上に向かっていた。 「屋上に何があるんですか?」 「飛行場」 (何で屋上に作ったんだ)  そう思いながらもジークは階段を一歩一歩着実に上がっていく。 「着いたぞ」  そしてクロが屋上の扉を開けるとすでにデビ・スーラ・レイ・ジャックがいた。 「遅~い」 「すいません」  レイが少し苛つきながら言うと、クロが頭を下げる。 「全員そろったか、それじゃいくぞ」  ジャックがそう言っている間にデビがジークに近づく。 「よろしくなジーク、足引っ張るなよ」 「そっちもな」  お互い笑い合いながら言い、全員は飛行機に乗り込み出発した。 「今からどこに行くんですか?」  飛行機に乗り込んでからかれこれ一時間弱、窓の外に視線を送りながらスーラはレイに聞く。 「名もない島」 「名もない島?」  デビも首を傾げて疑問に思い聞く。 「数年に一度、世界中のスパイ学校の生徒達が一同に集まる場所だ。決してレーダに探知されない特別な島だ」  デビの質問をレイの代わりにジャックが説明する。 「ジャックさん、そろそろ着きますよ」  クロの言葉を聞きジーク達が窓の外を見下ろすと小さな島が見えてきた。
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