2834人が本棚に入れています
本棚に追加
そして何故かジーク達は練習場から学校の屋上に向かっていた。
「屋上に何があるんですか?」
「飛行場」
(何で屋上に作ったんだ)
そう思いながらもジークは階段を一歩一歩着実に上がっていく。
「着いたぞ」
そしてクロが屋上の扉を開けるとすでにデビ・スーラ・レイ・ジャックがいた。
「遅~い」
「すいません」
レイが少し苛つきながら言うと、クロが頭を下げる。
「全員そろったか、それじゃいくぞ」
ジャックがそう言っている間にデビがジークに近づく。
「よろしくなジーク、足引っ張るなよ」
「そっちもな」
お互い笑い合いながら言い、全員は飛行機に乗り込み出発した。
「今からどこに行くんですか?」
飛行機に乗り込んでからかれこれ一時間弱、窓の外に視線を送りながらスーラはレイに聞く。
「名もない島」
「名もない島?」
デビも首を傾げて疑問に思い聞く。
「数年に一度、世界中のスパイ学校の生徒達が一同に集まる場所だ。決してレーダに探知されない特別な島だ」
デビの質問をレイの代わりにジャックが説明する。
「ジャックさん、そろそろ着きますよ」
クロの言葉を聞きジーク達が窓の外を見下ろすと小さな島が見えてきた。
最初のコメントを投稿しよう!