異変

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 受け付けを済ましてから10分、ジーク達は今ホテルの部屋の前に立っていた。 「じゃあ部屋は私とスーラが一号室」 「じゃあ俺とクロは話しがあるから二号室、後は三号室」 「お前達も作戦を考えとけ」  いつもの冷静な口調でクロはジーク達にいう。 「わかりました」  ジークはクロにお辞儀をしてから三号室に入って行った。 「お前、この一年間の修行はどうだった?」  三号室に入ってからずぐさまベッドに飛び込み、布団の感触を確認しながらデビが聞く。 「お前はどうなんだよ?」 「俺か? 俺は相手の心理を読む訓練や格闘技を習ったな。ところでお前はどうなんだよ?」 「……聞かないでくれ」  デビの言葉に急にジークは顔色を変えた。 「俺が言ったのにお前も言わなきゃ――」  デビは話すのを途中でやめた。  それは何故かと言うと、ジークがあまりもの訓練にトラウマがあったらしく、今にも吐きそうであったからである。 「思い出したくない!!」  突然ジークは狂うように大声で叫んだ。 (何があったんだ?)
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