異変

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 ジークは学校のグランドをひたすら走っていた。 「おいジークペースおちてるぞ。このままだと後十kmプラスするぞ」  タイムウォッチとジークを交互に見ながらクロはいう。 「重り五十キロなうえに二十五kmも走らせて……、これ以上無理っすよ」  それからジークはやっとの思いで走り終わるとその場に倒れ込んだ。 「ハァハァ、このままなら本当に死ぬ~」  ジークが悲鳴をあげているとクロは近づく。 「やっと走り終わったか。じゃあ次腕立て・腹筋・背筋・スクワット五百回」 「俺を殺す気ですか!!」 「おいジーク大丈夫か?」  デビに体を揺らされてジークはつらい過去を思い出すのを止めた。 「ちょっと昔のこと思い出しただけだ」  そういいジークはふらふらした足取りでベットに寝転んだ。 (一体どんな修行したんだ?)  そう考えながらもデビはこれ以上ジークに聞くのは不憫だと思い寝ることにした。
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