2834人が本棚に入れています
本棚に追加
ジークは学校のグランドをひたすら走っていた。
「おいジークペースおちてるぞ。このままだと後十kmプラスするぞ」
タイムウォッチとジークを交互に見ながらクロはいう。
「重り五十キロなうえに二十五kmも走らせて……、これ以上無理っすよ」
それからジークはやっとの思いで走り終わるとその場に倒れ込んだ。
「ハァハァ、このままなら本当に死ぬ~」
ジークが悲鳴をあげているとクロは近づく。
「やっと走り終わったか。じゃあ次腕立て・腹筋・背筋・スクワット五百回」
「俺を殺す気ですか!!」
「おいジーク大丈夫か?」
デビに体を揺らされてジークはつらい過去を思い出すのを止めた。
「ちょっと昔のこと思い出しただけだ」
そういいジークはふらふらした足取りでベットに寝転んだ。
(一体どんな修行したんだ?)
そう考えながらもデビはこれ以上ジークに聞くのは不憫だと思い寝ることにした。
最初のコメントを投稿しよう!