大会

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「起きろ~ジーク」  気持ちいい陽気の朝――デビが勢いよくジークの上に乗っかってきた。 「うぇ、デビ重い……」 「ごめんごめん」  デビはジークの上に乗りながら謝ってからジークから降りた。 「そういえば今日スーラのレースの日だったな」  ボサボサになった髪の毛を掻きながらジークはいい、ベッドから出た。  その後ジーク達は服を着替えて歯を磨き、二号室のジャック達の部屋に行った。 「ちわ~す」  クロ達の部屋に入ったジーク達は元気よく挨拶する。 「来たか……」  二人が部屋に入って来たのを確認して、紅茶を飲んでいたクロがいう。 「お前達早く来い、もうレースが始まるぞ」  そういいジャックの元に全員が集まってテレビに釘付けになる。 「そういえばレイさんは?」  部屋の中にレイがいないことにデビか気づくと、ジャックはテレビの画面の中を指さした。 「あっ、何でレイさんもレースに出てんですか?」 「レイさんはガイドだ」  スーラの隣の助手席に座っているレイを見てジークがそう言うとクロは呟くようにいう。 「このレースはな先ず小型の船で隣の島に行き、次に車に乗り換えて空港に行き、そして飛行機でこの島に戻って来る。その道が結構複雑な道だからガイドが必要なんだ」 「ジャックさんもう始まりますよ」  クロの声に全員反応して、再びテレビを見た。
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