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「さぁ~今から始まるレースは海あり陸あり空ありの超~難関のレースです。
ここで優勝すれば将来有望なスパイとして名を上げれるが、逆に命を狙われる危険性が上がりますので、そこんとこ考えてレースしてください」
場所は変わりここはスタート地点。
そしてアナウンサーの言葉を真剣に聞いていたスーラは深く息を吐く。
「あぁ~緊張してきた」
そんなスーラの肩をレイは叩いた。
「大丈夫よ。あなたならやれるわ」
「ありがとうごさいます」
「それでは始めます」
すると前のランプが赤赤青と光ってレースが始まった。
しかしスーラは最初にいたポジションが悪く、最後尾からのスタートとなった。
「最初の位置が悪かった」
そういいスーラは悔しくなり下を向く。
「そんなことはいいから前を見なさい!!」
慌てながらレイにそういわれスーラは急いで前を見ると、岩が海面に何ヶ所から突き出ていた。
「最初の難関……岩の密集地。ここをどう乗り越えるかは操縦士の腕が問われます」
アナウンサーがいった瞬間、先頭を争っていた選手達は次々と脱落していく。
そしてスーラはというと何とか岩をかわしていくが最後に目の前に岩が三つ並んでいて左右にはずらりと岩が並んでいる場所に行き着いてしまった。
(どうしよう……前には岩が三つ横には行けない)
スーラがそう考えていると隣にいるレイが真剣な顔でスーラを見る。
「スーラ飛び越えるわよ」
「どうやって?」
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