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「前に転覆している船があるでしょ」
レイの言うとおり確かにスーラ達の前には転覆している船があった。
「まさか!!」
「そう、おもいっきり加速してあの船を使って真ん中の小さな岩を飛び越えるの」
あまりにも現実味のなさにしばらくスーラはそれでいくかを考える。
「レイさん、やってみます」
やっと決心したスーラはおもいっきりアクセルを踏み、転覆した船に突っ込んでいき、その船を利用して飛び上がり真ん中の岩に向かっていった。
「行っけ~!!」
スーラの船は真ん中の岩に船底が少し擦れたがなんとか飛び越えることに成功した。
「お~っと凄い!! 岩を飛び越えた~」
アナウンサーの熱血のアナウンスで観客達が盛り上がる。
「やったね」
「はい」
レイの言葉にスーラは心の底から素直に喜べた気がした。
今の順位80/160
「続いて第二の難関。ここは波が荒れていてうまく操縦しにくいぞ」
アナウンサーのその言葉道理に前の船も後ろ船もどんどん波に巻き込まれて転覆や沈没していく。
そしてスーラの船も今その状況を目の当たりにしていた。
「舵がきかない」
いくら左右に動かそうが船の舵がきかなくてスーラは困っていた。
「スーラ後ろから津波がきてるよ」
レイの言うとおり荒れ狂う波が勢いよくスーラ達が乗っている船へと迫っていた。
(どうしよう)
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