大会

5/21
前へ
/335ページ
次へ
「……仕方ない、これでいこう」  そういい突然スーラは船のエンジンを止めた。 「な、なんと!! スーラ選手エンジンを止めた!! どうしたのでしょう」  そしてスーラの不可思議な行動を隣で見ていたレイはというとスーラを見つめていた。 (スーラは何がしたいの)  しかしスーラは船を止めたっきり何もしようとしなかった。  そしてその光景をクロ達の部屋でテレビ中継で四人は見ていた。 「あいつは何がしたいんだよ!!」  そうテレビに訴えかけるデビに対しジークは黙ってテレビを見ていた。 (スーラ)  拳を強く握りしめて、ジークはスーラを心配しながらもスーラを信じた。 「スーラ何がしたいの?」  話は戻り今は船の上でスーラの行動の意味をレイが聞いていた。 「レイさん、私を信じて下さい」  スーラは真剣な眼差しでレイを見るとまたしばらく沈黙が続いた。 「わかった。スーラを信じるわ」  レイがそういった瞬間、スーラの船は波にのまれた。 「スーラ選手波にのまれた~。これでスーラ選手脱落けって――いや、あれはな、何でしょう」  すると波の上に船が浮いてある。  そうそれはスーラの船であった。 「スーラ選手。船を巧みに使って波を操っています。凄い……凄すぎる!!」  アナウンサーが一人で盛り上がっている時、海にいたスーラは深く息を吐いた。 「初めてだったけど上手くいった」  そして一部始終隣で見ていたレイはヒヤヒヤしスーラの隣に立っていた。 「こんなことするんだったら最初に言ってよ」 「すいません」  スーラは笑いながらいう。 「笑ってないでもうすぐ陸地よ」
/335ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2834人が本棚に入れています
本棚に追加