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「……仕方ない、これでいこう」
そういい突然スーラは船のエンジンを止めた。
「な、なんと!! スーラ選手エンジンを止めた!! どうしたのでしょう」
そしてスーラの不可思議な行動を隣で見ていたレイはというとスーラを見つめていた。
(スーラは何がしたいの)
しかしスーラは船を止めたっきり何もしようとしなかった。
そしてその光景をクロ達の部屋でテレビ中継で四人は見ていた。
「あいつは何がしたいんだよ!!」
そうテレビに訴えかけるデビに対しジークは黙ってテレビを見ていた。
(スーラ)
拳を強く握りしめて、ジークはスーラを心配しながらもスーラを信じた。
「スーラ何がしたいの?」
話は戻り今は船の上でスーラの行動の意味をレイが聞いていた。
「レイさん、私を信じて下さい」
スーラは真剣な眼差しでレイを見るとまたしばらく沈黙が続いた。
「わかった。スーラを信じるわ」
レイがそういった瞬間、スーラの船は波にのまれた。
「スーラ選手波にのまれた~。これでスーラ選手脱落けって――いや、あれはな、何でしょう」
すると波の上に船が浮いてある。
そうそれはスーラの船であった。
「スーラ選手。船を巧みに使って波を操っています。凄い……凄すぎる!!」
アナウンサーが一人で盛り上がっている時、海にいたスーラは深く息を吐いた。
「初めてだったけど上手くいった」
そして一部始終隣で見ていたレイはヒヤヒヤしスーラの隣に立っていた。
「こんなことするんだったら最初に言ってよ」
「すいません」
スーラは笑いながらいう。
「笑ってないでもうすぐ陸地よ」
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