大会

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「ち、ちよっと」  しかしレイの言葉を聞く前にスーラ車をとばした。 「スーラ今何キロ出してるの」  レイが何だか苦しそうにスーラに聞く。 「軽く160キロ」  スーラは軽い気持ちで言った。 「軽くじゃないわよ!!」  そんな漫才みたいな話しをしている間にもスーラは一台また一台と車を抜いて行った。  すると急に後ろの車からスーラ達の車に目掛けてミサイルが飛んできた。 「スーラ!! 後からミサイルきてるわよ」  スーラはまた赤いボタンを押し、間一髪のところでミサイルを相殺すると車は少し浮いた。 「危ない危ない。もうすぐのところで当たってた」  そう思いながらスーラはバックミラーを見て言う。  そして助手席に座っていたレイは呆気にとられた顔をしていた。 (凄いわ、この年でここまでしてしまうなんて)  するとスーラはちらちらレイの方を見る。 「レイさん、あとレースはどれぐらいですか?」 「ちょうど半分っていうところね」 「じゃあもう少しとばします」 「ちよっとまって~」  スーラは今度はスピードを200キロまであげた。 (気持ち悪い~)  流石のレイも200キロは出したことはなく、気持ち悪くなり口を押さえていると、スーラは恐る恐る口を開いた。 「そういえばレイさんここって何キロまでですか?」  それを聞いたレイは目を丸くさせてからスーラを見る。 「もうとっくにスピード違反よ!!」  やっぱりかという反応をしてからスーラは苦笑いする。 「当然っちゃ当然ですね」  そして流石に200キロも出しているとパトカーが後ろから追って来た。
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