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「盗っ人坊主達待ちやがれ!!」
古風溢れるレンガの家が立ち並ぶ町並みの中、四人の子供達はある店の人に血眼で追いかけられていた。
「おい!! お前ら早く走れ!!」
一番先頭にたって走っていたリーダーらしき少年が他の子供達に命令をする。
「ジーク、そんなこと言われてももうしんどいよ」
息を切らせながら子供達の中で唯一の女の子がそう言うと、ジークとは違う活発的な男の子がスピードを緩めて女の子の隣を走る。
「いいから黙って走れよスーラ!!」
「まぁまぁ抑えてデビ、それじゃひとまずこの先の路地に入ろう」
この子ども達の中で一番大人しそうで眼鏡をかけている男の子がスーラとは逆のデビの隣を走りながらそう言うと、四人は一先ず店の人の追跡をかわすために路地へと逃げ込んだ。
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