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「そこの車!! 今何キロ出していると思っているんだ!! 今すぐ止まりなさい――ってこの辺の車スピード違反しすぎ!!」  警官がスーラ達に向かって訴えかけてくる。 「どうしますレイさん?」 「民間人を巻き込んではいけないから、逃げるしかないね」  それを聞きスーラはまたスピードをあげた。 「またスピードをあげやがった!! 一体誰が運転してんだ? まさか一流レーサー!!」  いいえ無免許運転の少女です。 「レイさん、ガソリンが無くなってきました」 「かなりとばして来たからね」  そして車は減速していきとうとうパトカーに追い付かれてしまった。 「一体何キロ出してたと思う……って何で子供が運転してんだ!!」  警官はどうやら一般的反応を持っていた。 「い、いますぐ止まりなさい」  そんな必死に説得を試みる警官を無視してレイは慌てて何かを思い出した。 「しまった。警官から逃げるのを必死だったから、目的の場所を通り越してしまったわ」  スーラはそれを聞いてすぐさまハンドルを強く握る。 「しっかりつかまって下さい」  そういい車のハンドルをきり逆送し始めた。 「じゃあまたね、警官さん」  そういい車をとばし始め、パトカーの隣を走っていった。 「何て子だ」  警官はただ唖然に見ていることしか出来なかった。
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