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「やっと着いた~」
空港についたスーラは港についた時のように腕を高々に上げる。
「さっさと乗り換えて」
スーラとレイは車から飛行機に乗り換えて空に飛びたった。
「レイさん今何位ですか?」
「今は二十位よ」
「それじゃ、あと十九人も抜かなければならないの」
だるそうにスーラは言うとどんどんと前の飛行機を抜いていってやっとの思いで十位になった。
「やっと十位になった」
「油断しないのもうすぐ島よ」
するとスーラ達から見て右側の方から一機の飛行機がこっちに何回も攻撃を仕掛けてくる。
「何なのあの飛行機、いまさっきから私達だけしか攻撃を仕掛けてないわ」
「あれは確か……、ハルの教え子の飛行機じゃなかったかしら」
見覚えのある飛行機を見てレイは呟く。
「誰ですかそのハルっていう人?」
レイは少し話すのをためらったが話すことにした。
「昔からよく私に突っ掛かって来た人よ。まぁライバルっていうものかな」
レイが話している最中も向こうは攻撃を止めなかった。
「アキちゃんどんどん攻撃するのよ」
所変わってハルが乗っている飛行機の中、意気揚々としているハルの隣でアキと呼ばれた少女は戸惑っていた。
「でも……そこまでしなくても」
「何言っているの、レイの弟子はとことんやるのよ」
(この人の弟子は疲れるわ)
その後アキはハルの言われるままスーラの飛行機を攻撃し続けた。
「全く、これだからヒステリックは困るのよ。スーラ一気に行くわよ」
「はい」
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