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「もしそのドイルという子がきたら検査は受けてもらうよ」
「わかりました」
スーラはいやそうな顔をしながら渋々了解する。
「では出発するか」
先にリュウが歩き出す。
その後を追ってジーク達も建物に向かって歩いていく。
「着いたぞ」
歩き続けること五分。
ジーク達三人は学校の門の前までやって来て興味津々に学校全体を見渡していた。
その学校はどこからどう見ても普通の学校にしか見えなく、自然と三人は不思議な顔をしていた。
「まぁ見た目は普通の学校と変わらないが――」
そういいリュウは門を開けたる。
が、何故かその場に突っ立っているままで中には入ろうとしなかった。
すると次の瞬間、いくつもの矢が門目掛けて飛んでいく。
あまりの突然の光景にジーク達三人は呆気にとられた。
「いいか。スパイたるものいつ危険があるかわからない。いつだって緊迫感あるように」
(いや、危な過ぎるから)
スーラが心の中でツッコミを入れた後、三人はリュウに宿まで案内してもらった。
「今日からここがおまえ達の家だ。今日はもう休んでいいぞ。授業は明日からだ」
宿もこれといった特徴がなく普通だった。
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