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この世はなんて普通なんだろう。普通に学校、普通に勉強、普通に部活、普通に友情、普通に恋愛、普通にバイト………。ほかにもっとすることないんだろうか。この世には普通がありふれている。つまらない。どうにかして楽しく過ごせないだろうか……。
なーんてことをここんとこずっと考えている俺。朝の登校中もそんなことを考えていると、
不良A「おい!お前、たしか赤焔高校の坪和じゃねぇか!!」
…と、見知らぬ不良が声をかけてきた。後ろにぞろぞろ引き連れちゃって。
鷹春(まだ俺を覚えてるやつなんかいたのか……)
昔からとにかく普通が嫌だった俺は、とりあえず普通じゃないことをやりまくった。全国模試で一位とったり、仮入部の部活で全国行ったり、ここいら一帯の不良の頂点に立ったりね。まぁこの絡まれはその名残ってわけだ。
不良A「てめぇ数年前までここいらの頭だったらしいが今じゃすっかり縮こまったらしいな。」
鷹春「…………」
不良A「まぁ、数年前と言えど頭だったやつを殺れば……」
ビュン!!
ドカァァン!!!
鷹春の跳び蹴りで手下の一人が吹き飛び塀に減り込んだ。
不良A「なっ………」
鷹春「テメェら……」
手下全員「ひぃ!!」
鷹春「久々の非日常に感謝する………。」
ゴキ ゴキ
そう言いながら鷹春は指の骨を鳴らす。
鷹春「その礼に……」
不良A「くっ、くそぉ!!」
鷹春「再起不能にしてやるよ!!!」
鷹春の久々の非日常はものの数分で終わってしまった。
鷹春「弱…………」
不良達「…あが…が…………」
鷹春「………学校いくか。」
そしてこの日も、非日常を求める鷹春の日常が始まるのだった。
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