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「そっ、それは…」
どこか遠い所を見つめ頷いた。
絶対嘘だー。
今さっきの間と言い絶対に一人で食う気ないだろ。
「黒斗よー。女の子に失礼な事聞いたらダメだろ?」
いつの間に復活していた伸士に何故か説教される。
「女の子は聞かれたくないこともあるんだぜ?それを易々と黒斗が聞いたら申し訳ないだろ?」
何故か伸士に説教されるとどこか腑に落ちないところがある。
これも今までの伸士をみているから思う。
一方の彼女はプルプルと震える拳を必死に押さえようとしてはいなかった。
その様子を伸士以外は気づいていた。
伸士はその事に気づく様子もなくペラペラと言葉を続けていく。
「まぁ、俺もたまには女の子に失礼な事を聞いてしまうときはあるだろうけど、黒斗が言った事は遠回しに食べ過ぎて太るぞ!って言っているみたいなものだ」
「…………」
やっぱり今さっきの頭に受けた衝撃が聞いているな。
「それは流石の俺でも……って、由利奈ちゃん?」
由利奈の手には光輝くライナが握られていた。
「それはヤバイんじゃないですかね?」
事の大きさに気づいた伸士だったが既に遅かった。
「しかも、何故に俺?…普通黒斗じゃねぇ?」
「何か言い残す事は?」
「優しくしてください」
由利奈はニヤリと笑いライナを振り下ろした。
一応店の中なので被害が出ないようにこっそり魔法障壁の魔法を店の中に張り巡らせて存分に暴れるようにしておいた。
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