裏切り ~過去~

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「ねえ、佐藤 雲英が実は――――だって知ってる?」 《うわっ、マジかよ。あいつキモいな。》 「でしょ? だからさ、佐藤のことを知ってる人に回してくれないかな?」 《別にいいけどさ、お前ってあいつのダチじゃなかったのか? いいのか? そんなこと。》 「い、いいよ…。あの人は友達なんかじゃないし…。とにかくよろしく!!」 僕はその場から人目のつかない場所まで走り去った。 ごめん、雲英…。 結局、僕は君を裏切った。 どうしてだろう。 止まらないよ。 ―――――――――――笑いが。
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