悪夢再来

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【神谷 凛side】 「………ハァ………ハァ。あー、もう!! あたし、皆に迷惑かけてばっかりじゃん!」 あれ? もう18時を過ぎてるのに、教室まだ電気がついてる…。 誰かまだいるのかな? 「まだ誰か残って…… っ!?」 誰!? このクラスの人じゃないよね? あの人がいる席は………… 確か佐藤の席だよね? 佐藤の友達かな? 「あっ、驚かせちゃいました? どうもこんばんは。こんな時間にどうかしたんですか?」 「ちょっと忘れ物を取りに来ただけよ。それよりもアンタうちのクラスじゃないでしょ? そっちこそこんな時間にそこで何してんのよ。」 「僕は佐藤 雲英くんの友達です。あなたも友達なんですよね、神谷 凛さん?」 「アンタ…なんであたしの名前を知ってるの…?」 彼は不気味な笑みを浮かべている。 こ、こいつ…なんなの!? 「だから言ったじゃないですか。僕は雲英くんの友達だって。」 「…だけど…」 「雲英くんによろしく伝えておいてください。僕の名前は皆元 了です。」 あたしは忘れ物を取って教室から走って逃げた。
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