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【佐藤 雲英side】
「神谷さん、帰ってくるの遅すぎない?」
「忘れ物が見つかんないんじゃないのか?」
そんな話をしていた矢先、
『皆ごめーん!! 遅くなっちゃったー!!』
そんな声が遠くから聞こえてきた。
「遅かったね、神谷さん。」
「……ハァ……ハァ。ごめん、うちのクラスに佐藤の友達だって言う人がいて…」
俺の友達?
この学校にこのメンバー意外に友達はいないはずだけど…
いったい誰だろう…?
「確か名前は…皆元 了とか言ってたかな。」
皆元…了…
嘘だろ…
了がこの高校に?
あいつは確か白符学園のはずじゃ…
《でね、そいつ、どうしてかあたしの名前を知ってたのよ!! なんだか不気味な笑い方をしてたし…》
神谷さんがなにか言っている。
けど、今の俺には全く聞こえていなかった。
どうして了が…
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