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「雲英、俺以外に友達できたか? あまり他の奴らと話してないような気がするけど。」
「いや、全くだよ。俺、自分から話しかけるの苦手だし…」
「そんなんじゃ学校なんてつまんねぇだろ?」
「別にいいよ。元々友達なんていなか『おーい!! 悠生(ユウキ)!!』だし…」
(って、全然話聞いてないじゃねぇかよ。)
「どうした? 俺に何か用か?」
「お前、他の奴に全く関わってないから、名前すら知らないだろ? こいつは湊 悠生(ミナト ユウキ)だ。」
「湊 悠生… 俺は佐藤 雲英。よろしく。」
「同じクラスなんだから知ってるよ。よろしくな。」
それから俺たちは、自分の趣味や部活について話した。
守はバレー部、趣味は昼寝。
悠生はサッカー部、趣味は意外にもA○鑑賞だそうだ。
ちなみに俺は卓球部で、趣味は音楽鑑賞だ。
(こんな楽しい感じ、久しぶりだ。こいつらなら信じてみても…
いや、やっぱりまだ無理だ…)
「ねぇ、守、ちょっといい?」
どこからかそんな声が聞こえてきた。
「おう、美沙紀(ミサキ)じゃないか。どうした?」
そうやって守は美沙紀という人のところへ行ってしまった。
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