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大輔さんと別れすぐ近くの角を曲がると敬浩さんがポケットに手を入れ立っていた
敬「おかえり」
空「敬浩さん‥‥何でここに‥」
敬「ん?そろそろ終わる頃かなって歩いてきたらちょうど空に会った」
そう言って微笑む
泣き腫れた私の目を見ても何も言わないでいてくれる
きっとここにずっといたんだね。
バイト先で話してる私たちを見つけてずっとここで待っててくれたんだ
だって握った敬浩さんの手が氷のように冷たいから。
空「敬浩さん、ついて来てほしい所あるって言ってましたよね?」
敬「あー。疲れてるだろうしまた今度な」
空「え!?私は大丈夫ですよ?」
敬「いいから!それより腹減って死にそう。帰ろうぜ」
そう言って強引に手を引く
私に気を使ってくれているんだ
嘘が下手くそで
だけどすごく優しい敬浩さん
空「敬浩さん、ありがとう」
完
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