信じない

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里奈 side 道端で泣いていた私の前に現れたこの男性 「名前なんか聞いてない‥」 私は男性を睨みつける “眞木大輔“と名乗ったこの人を私は見覚えがあるような気がした 「そっか、ごめんな。でも今日寒いし立った方がいいよ。‥はいっ」 差し出された大きな手 一瞬その手を掴もうと私は手を伸ばしたけど すぐに手を戻し自力で立ち上がる 「同情してるの?こんな所で泣いていて哀れみた?」 「いいや。最初は心配して近づいたけど、君があまりにも綺麗に泣くから‥‥見とれてた。変だよな俺」 困ったように笑う
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