命名

4/4
前へ
/19ページ
次へ
しばらくすると、菜美が帰ってきた。 菜美は、プリンちゃ~んと呼びながら、私のそばにやってきた。 …… プップリン…… すると、お母さんも、みぃちゃん~と呼びながら、菜美の近くにやってきた。 菜美は、お母さんに名前決めたよ~と話をしている。 黄色いから、プリンちゃん!!可愛いやろ!と主張しているが、お母さんが、昔から猫は、みぃちゃんとかタマって決まってるねん!と譲らない。 菜美とお母さんは、私に向かって、プリンちゃん~みぃちゃんと~と交互に呼んでくる。 菜美が……みぃちゃん?と呼んだので、前足を少しバタバタさせてみた。 お母さんが、ねっ! みぃちゃんって顔してるんだからっ~と言いながら、離れていった。 菜美は、一日中考えたんやけどなぁと、頭を撫でながら、みぃちゃん~みぃちゃん~普通すぎる~と私を見つめた。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加