学級委員

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「美海たちってさーまぢ仲良いいよな。羨ましい」 先生に渡された雑用プリントをホッチキスで止めながら亮はポツリと言った。 「そーお??腐れ縁だよ」 「そんでも仲いーじゃん。俺クラスに話せるやつ、そんないないし」 「そなのぉ??でも亮カッコイイから騒いでる人多かったよ」 亮は爽やかだし イケメンだし優しいからクラスの女子が騒いでた。 すると亮は 黙ってしまった。 アタシはその沈黙に 耐えられなくなった。 「「あの」」 2人の声が重なった。 一気に顔が赤くなるのがわかる。 2人だけの教室。 2人だけの空間。 アタシ…緊張してる?? 「先話すね? ……その騒いでた中に美海は入ってる??」 アタシ…?? 「アタシは…」 「もしかして真田が好き??」 アタシの言葉を 遮るように亮は 真剣に言ってきた。 真田って…竜?? 「…竜は友達だよ」 「じゃあ俺は??」 ギュッ 亮はアタシの手を 握ってまっすぐに見つめてきた。 なんなのコレ。 アタシはこんな感情 知らない。 アタシはこんな 真剣な眼差しとか 知んない。 好きとかじゃない。 好きなんかじゃない。 アタシはあの日から 恋をしないって決めたから
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